5.効果測定と改善:PDCAサイクルでメールの成果を高める-専門学校の学生募集を「伝える活動」にするために-

専門学校の学生募集では、説明会やオープンキャンパスだけでなく、メールによる情報発信も欠かせません。
資料請求後のフォローやイベント案内など、受験生との接点を継続的に持つうえで、メールは重要な役割を果たしています。

一方で、「メールは送っているが、効果が分かりにくい」「忙しくて改善まで手が回らない」と感じる教職員の方も多いのではないでしょうか。

そこで役立つのが、マーケティングの基本であるPDCAサイクルの考え方です。
難しく考える必要はなく、「計画して、やってみて、振り返って、少し直す」というシンプルな流れです。

Plan:まずは「目的」を一つ決める

最初に大切なのは、「このメールで何をしてほしいのか」を明確にすることです。
例えば、「オープンキャンパスに申し込んでもらう」「学科ページを見てもらう」など、目的は一つに絞るのがポイントです。
併せて、「何人申し込んだか」「何%の人がリンクをクリックしたか」といった、簡単に確認できる目安を決めておきます。

Do:少しだけ工夫して配信する

次に、目的に沿ってメールを配信します。
マーケティングというと難しく感じますが、例えば次のような小さな工夫で十分です。

  • 件名を「事務連絡」ではなく、「学生の関心が伝わる言葉」にする(件名については コラム 2.信頼感を高めるコンテンツ を参照)
  • 在校生や卒業生の声を一言入れる
  • 申込みボタンやリンクを分かりやすくする

「こうしたら伝わりやすいかもしれない」という仮説を立てて送ることが大切です。

Check:感覚ではなく数字で振り返る

配信後は、結果を簡単に振り返ります。
「思ったより開封されているか」「リンクはクリックされているか」など、数字で確認することで、感覚では分からなかった気づきが得られます。
忙しい場合でも、まずは一つの数字を見るだけでも十分です。

Act:次回に一つだけ改善する

振り返りをもとに、「次はここを変えてみよう」という改善点を一つ決めます。
例えば、「文章が長かったので次は短くする」「件名を質問形式にしてみる」など、小さな改善で構いません。
この積み重ねが、メールの反応を少しずつ良くしていきます。

メールを「送りっぱなし」にしないために

学生募集のメールは、特別なスキルがなくても改善できます。
大切なのは、送りっぱなしにせず、少し振り返る時間を持つことです。
PDCAサイクルを意識することで、メールは単なる連絡手段から、受験生の行動を後押しする「伝えるツール」へと変わっていきます。
教職員一人ひとりの小さな工夫が、学校全体の学生募集力を高める第一歩となるでしょう。


メール配信について考えてきた本コラムも次回が最終回となりました。
次回はクロージング、出願への最後の一押しについて考えていきますので最後までお付き合いいただけると幸いです。