4.オープンキャンパス参加率を最大化するメール戦略 -マーケティング設計×現場コミュニケーション-

オープンキャンパスは、専門学校の学生募集における最大の分岐点です。
申込が入った瞬間から当日来校までの間に、学校側がどんなメールを、どう届けるかで参加率は大きく変わります。

本コラムでは、

  • マーケティングの「再現性ある設計」
  • 現場の「人の温度が伝わる対応」

この2つを両立させる、実践的なメール戦略を紹介します。

1.メールは「業務」ではなく「来校率を上げる施策」

まず重要なのは、メールを単なる連絡手段として扱わないことです。
オープンキャンパス関連メールの目的は一つ、「当日、来てもらうこと」
そのためには、

  • マーケ視点:参加を阻む要因を整理し、段落的に解消する
  • 現場視点:一人ひとりに声をかける気持ちで書く

この両立が欠かせません。

2.実践的ステップ配信(最低限これだけ)

多くの学校で効果が出やすいのは、以下の3通構成です。

①申込み直後メール|期待値をつくる

マーケ視点

  • 「参加すると何が得られるか」を明確化
  • 体験内容や将来像を具体的に描写

現場視点

  • 機械的なお礼ではなく、歓迎の一言を添える

例:「当日は○○業界を体験できる授業をご用意しています。在校生も参加しますので、気になることは何でも聞いてくださいね。」

②開催数日前メール|比較・検討を後押し

マーケ視点

  • 他校との違い、学校の強みを1点に絞って訴求
  • 「なぜ今、来る価値があるのか」を伝える

現場視点

  • 難しい言葉を使わず、会話調で

例:「実際に授業を体験してから進路を決めた、という在校生が多いのも本校の特徴です。」

前日メール|不安を消して背中を押す

マーケ視点

  • 欠席理由になりやすい不安(服装・持ち物・一人参加)を事前になくす

現場視点

  • “大丈夫”という安心感を言葉にする

例:「服装は私服で大丈夫です。一人で参加される方も多いので、安心してお越しください。当日はスタッフが入口でお声がけします。」
この1通が、参加率を最も左右します。

3.パーソナライズは「完璧」を目指さない

学科別・分野別にメールを分けるだけでも効果は十分あります。

マーケ視点

  • セグメント(グループ分け)で反応率を高める

現場視点

  • 名前や志望分野に触れて「見てもらえている感」を出す

全員に完全対応しなくても、「少し自分ごと」になるだけで来校率は上がります。

4.メールは“接客の代替”と考える

忙しい現場では難しくても、メールは本来、対面での声かけを補う存在です。

「何か不安なことがあれば、このメールにそのまま返信してください」

この一文があるだけで、

  • 学校への心理的距離が縮まる
  • 参加前に離脱する生徒を拾える

という効果があります。

5.数字は「現場を責めるため」ではなく「改善のヒント」

開封率・参加率を見る目的は、誰かを評価することではありません。

件名を変えたら開封率が上がった
前日メールを丁寧にしたら欠席が減った

こうした小さな成功体験を共有することで、マーケも現場も同じ目標(来校)を向けるチームになります。

オープンキャンパス参加率を上げる鍵は、「仕組み」と「気持ち」の両立です。
マーケティングの視点で設計し、現場の視点で言葉を届ける。
その積み重ねが、専門学校の学生募集を“安定して強いもの”にしていきます。


次回はメール配信のPDCAサイクルについて考えていきます。